ほか
キューティーズ、15分の放送に込められた想い
5月11日、RKB「新窓をあけて九州」で放送された、がんサバイバーチーム「キューティーズ」の特集。
たった15分の番組の中に、7ヶ月間の歩みが丁寧に編み込まれていました。
放送後、たくさんの方から「自分もまた頑張ろうと思えた」と温かい声が届きました。
あの画面の中に映っていたのは、華やかに踊るチアだけではありません。
病気と向き合いながら、日常の一歩を大切に進む、強くてやさしい姿でした。
あるメンバーがこんなことを言いました。
「がんをがんって言うから“が〜ん”と暗くなるんです。
いっそ“ぴょん”とか“ぽん”とか、そんなふうに言ってもらいたい。
ステージ2だったら“ぴょんぴょん”とかにして、
『私、ぴょんぴょんなのよ』って言ってみたいなって。」
取材を進めていただく中で、体調が悪くなられた方も・・
そのまま続けてもいいものなのか?
ご本人やご家族とも話していきました。
「やっぱり元気なうちにやるしかない
「お母さんのやりたいように…、家族は応援します」
そんな彼女をチームの仲間も応援します。
それらの姿は、見てる人を笑顔に変えていきます。
そしてこの放送をきっかけに、もうひとつのご縁が届きました。
大学院(九州大学QBS)時代の同期から、久しぶりに連絡をもらったのです。
「番組、見たよ」——
彼女もサバイバー。税理士として多くの方に相談を受ける立場にある彼女は、
1年ほど前から「がんとお金」の悩みに向き合う支援活動をはじめ、
昨年秋には任意団体『がん患者生活サポートFP』を立ち上げました。
応援する・される——皆それぞれの場所で「誰かの支えになりたい」と願って動いている。
この番組が、人と人をもう一度つなげてくれたことに、心から感謝しています。
キューティーズの皆さん、そして関わってくださった全ての方々へ。
あなたたちの姿が、誰かの“明日”をそっと照らしています。
あの日の拍手は、今も心の中で鳴り続けています。
— 古庄美樹(MIKIファニット代表)
取材が始まったのは、チームが結成された昨年10月。
そこから7ヶ月にわたり、レッスンにもイベントにも足を運び、
メンバーひとりひとりの言葉に寄り添ってくださったディレクターの迫さん、
また丁寧な取材をしていただいた読売新聞の鶴田さん、心から感謝しています。
読売新聞にがんサバイバーチームが2回も登場