旅先
〜バスとバイクとフェリーで学んだ、柔軟力という生きる力〜
こんにちは。ミキファニット代表の古庄美樹です。
セブ島での短期語学留学は、英語だけじゃなく、“移動”も学びの連続でした。
いや、本当に——バス、ジプニー、バイク、フェリー…交通手段が全部スリリング!
フィリピンのローカルバスにもフェリーにも、時刻表がありません。
運転手さんが「そろそろ人が揃ったかな」と思ったら出発。
つまり、スケジュールではなく、“気分”で動く交通機関。
乗り方も大胆。手を挙げればどこでも乗れるけれど、乗れるかどうかは運転手次第。
都市交通とアトラクションのあいだを走っているようなバス旅です。
ちなみに、Grab(配車アプリ)やタクシーも使いましたが、
とにかくバスが安い! 思わず何度も乗りたくなってしまう…カオスと魅力が共存してます。
乗り降りも独特なジプニー。乗る時も「どこ通る?」
(防犯で)財布はぎゅっと握り締め。確認。
降りたい時は、小銭で車体を“コンコン”と叩いて合図。
そして運賃は、乗客たちがリレーのように手渡しで運転手までバトンパス。
「これぞ人間連携プレイ!」と心の中で拍手。
(車内で携帯を出せず写真は撮り損なう)
私は3種類のバスを体験しました。
① 冷房完備でピカピカの大型バス
② 普通のローカルバス
③ トラックの荷台のような「ジプニー」
②③の“冒険感”は覚悟していたけれど、
驚いたのは①。一番綺麗なバスなのに、渋滞になるとまさかの…
歩道に片輪を乗り上げてガタガタ進み出す!!
「まさか、これでもやる!?」と笑ってしまいました。
1番前で立っているのはバスガイドではなく、お友達・・
そして週末。みんなが「スキューバ!」「パラセイリング!」と叫ぶ中、
私は片道100円のローカルフェリーで、オランゴ島へひとり突撃。
現地ではGrabもタクシーもないため、事前情報を頼りに、
バイクタクシーを貸し切る交渉を決行。
「女性1人だとふっかけられるよ」と先生に言われていたけれど、なんとかクリア!
目的は、マングローブの奥にある渡り鳥のサンクチュアリ。
石をトントントン…と歩きながら、
「わたし、今いい旅してる感」100%。
みんなが行くという有名ビーチは、「ふーん」と3分で終了。
むしろ気になるのは、小学校と子どもたち。
バイクドライバーに「子どもがいる場所に連れてって」とお願いして、
たどり着いたのは…ミサ中の教会!
子どもたちがワイワイ遊ぶ姿を眺めながら、
「これ、最高のフィールドワークじゃん」と、うなずく私。
サンクチュアリを後にして、次の場所へ向かう途中…
ドライバー:「あ、ガソリンないわ」
私:「え?」
→ バイク、止まる
→ ドライバー、バイクを押し始める
→ 私、心の中で「あ、来たなこの展開〜〜」
そして言われました。
「ガソリン代、出して。」
えぇぇぇぇ…いやいや、
「インクルードって言ったやん?」
でも、静かに一言。
「今ここで払うなら、後でその分引いてもらうよ?」
大事なことは、2回言いました。
すると、奇跡的に通じた。
たぶん、英語じゃない何かで。
渋滞も、乗車交渉も、ガソリンも、全部“予定外”。
でも、それにどう向き合うかで旅は変わる。
そして思ったんです。
セブで一番スリリングなのは、パラセイリングじゃなく“ローカル交渉”かもしれない。
計画通りじゃなくても、目的地にはちゃんと着く。
想定外にワクワクして、交渉しながら世界とつながっていく。
これって、仕事や人生も同じかもしれません。