ウエルビーイング
なんて書いたら、すごくカッコつけてるみたいですが。
ロンドンの舞台で、ビートルズをモデルにした「レット・イット・ビー」のミュージカルを観る体験が、私がめざす健康づくりの新たなカタチとなりました。子どもたちが小学生の頃から楽しんでいた劇団四季の「ライオンキング」や「アニー」は、チケットが高いため頻繁には行けなかったものの、CDを購入して娘は全曲を覚え、家で踊りながら歌い続けるほど大好きでした。年子の弟は、朝から夜まで歌い続ける娘に「もう勘弁してください」とボソッと呟いていました。
そして、娘が成人し、ロンドンでミュージカルを一緒に観る夢が叶った瞬間。せっかくなら、英国らしいのを見ようと、私たちはビートルズのメロディに身を委ね、英語のセリフが聞き取れない中でも、その場の空気に溶け込みました。日本とは異なり、観客は静かに鑑賞するのではなく、子どもから年配の方まで、中にはビール片手に大騒ぎ。拳を挙げて歌い、踊り、笑顔で楽しんでいる姿が目に焼き付いています。誰もが一緒に身体が自然と動く瞬間、健康づくりの新たな可能性を感じたのですね。
そもそも、専業主婦から社会にもう一度出るきっかけになったのは、20代の私が、0歳と1歳の子育て真っ最中に、近所の西新公民館に子どもを連れて、高齢者ふれあいサロンにボランティアの体操指導に行きはじめたことでした。その時に、「幼老共生」と言葉は知るものの、どうしたらいいかわからず、子どもとシニアの活動をそれぞれ始めました。30代には福岡県の派遣事業に応募し、オランダとデンマークで、保育と介護の複合施設を見学してくるも、私の力では実現にはちょっと遠い。地域での3世代ふれあい事業なども担当し、例えば2時間講座を一緒にやってみるも、子供に慣れていない人は扱いに困るし、子どもも同じく知らないおじいちゃん、おばあちゃんの手に触れるのさえ、抵抗ある子もいる。ずっと一緒にするのはどちらも我慢が必要。
ちょうどいいくらいに 一緒を、一体感を感じる。。そこがテーマだと感じていた中での、ロンドンだったのでした。
運動講座はコツコツと汗をかくことも大切ですが、楽しさこそが続ける秘訣。私の理想的な健康づくりのスタイルは、楽しさと一体感を大切にするもの。
「音楽のリズムに合わせてポンポンを振り、声を出して人を応援する」
「世代や立場を越えてひとつの演目を創り上げる」
そうすることで、多様な人が心地よい運動とコミュニケーションを同時に楽しめます。観ている周りの人々もその活気に触発され、一緒に身体を動かすことで、健康的な生活を相互に共有できる。これが私の理想の形だと気がついたのでした。今、MIKIファニットが多世代で挑戦していることも、北九州の「きらめき」での認知症の方とスタッフでの挑戦も。
少しずつ夢の実現に近づいている気がします。これからも少しでも進めていけるようにやってみます
※ちなみに・・・このロンドン費用は・・・
「娘とロンドンでミュージカル!」この機会ができたのは、今から10年前のことでした。その4月から娘は大学卒業し就職するタイミングでした。「ここで行きたい」と時を決め逆算し、コツコツ旅行の積立をしていて、ちょうど満期になっていきました。行き帰りの飛行機とホテルをとり、あとはフリープラン。
子どもと旅するって、大きくなると段々できなくなるので、キリのいい時に行くぞ〜としたのもよかったのですが。
私が、仕事で寝不足で行ったため、初日ロンドンの地下鉄で倒れてしまい、ホテル待機に。娘は横で見守る・・なんてことはなく。初日観光を近場の散歩に変更してくれ。いつも心配かける母ですまない・・・