研究
元NFL(米国プロフットボールチーム)のチアリーダーでも管理栄養士でもある松崎美奈子さん。その知識と経験を活かして、松崎さんは日刊スポーツに「チアダンスとアスリート料理レシピ(アスレシピ)」を連載中。
そんな松崎さんから、現在、私、古庄が研究している「グランチア」と心身の健康や脳疲労など3回に渡り、紹介していただきました
1 回目脳疲労とストレス
2 回目心身の健康につながる理由
3回目満足感や幸福感
チアダンスで脳疲労やストレスが改善、ポジティブ感情が向上/
チアダンスが心身の健康につながる理由、ポジティブ感情の源は/
「チアスピリット」で満足感や幸福感がアップ、
以下に転載させていただきます このような研究ができたのも関係者の皆様のおかげです。ありがとうございます
子どもからシニア世代まで、人気の習い事としてすっかり定着したチア。一度始めると、とっても楽しい!こんなに笑うことなかった!と夢中になる方も多くいらっしゃいます。
かく言う私もその一人です。現在はチア講師として、様々な対象の方へチアのレッスンを行っていますが、老若男女問わず、いつも沢山の笑顔で溢れています。先日、アスレシピ編集長の方から、「チア」をテーマにしたコラムのご依頼を頂きました。
そこで、今回から3回に渡り、チアが心身に与える影響について、とても興味深い研究をされている、九州大学大学院・太刀山美樹さんの研究報告をお届けします。
太刀山さんは、令和2年度、スポーツ庁・Sports in Life 推進プロジェクトの一環として、「チアダンスをベースにした、発散型運動プログラムにおける脳疲労とストレス改善」について研究されました。きっかけは、「子どもだけでなく、大人までもが、こんなに変わるのはなんで?」と不思議に思われたからだそうです。
20代から40代で、スポーツ実施率が低く、ストレスが多いであろう医療福祉従事者の女性を対象に、チアダンスをベースにした運動プログラムを実施されました。その結果、脳疲労が軽減し、不眠が改善され、ネガティブな感情が抑えられ、躍動感や活
力などのポジティブな感情が向上したそうです。さらに、週2回程度の定期的なレッスンへの参加により、脳疲労やストレスを改善する可能性も示唆されたそうです。
チアをすることで、こんなに嬉しいメリットがあるとは、私も驚きました。
本日のチアアップレシピは「パワー復活☆豚平焼き」です。肉・卵・野菜が入り栄養バランスも良く、疲れていてもパワーが復活する応援レシピです。
次回は、チアが上記のようなメリットを生む理由についてお届けします。お楽しみに。
※本研究の指標
脳疲労診断16ケ条・内田クレペリン検査・POMS2・アテネ不眠尺度・臨床検査・特殊検査
※研究協力チームメンバー
株式会社MIKI・ファニット
(協力)九州大学医学部・藤野武彦名誉教授、一般社団法人プラズマローゲン研究会、下関
市立大学経済学部・松﨑研究室、社会医療法人栄光会、CROSSHEART、村井工機
※2022年8月日本体育スポーツ健康学会にて発表
前回のコラムで、チアが、脳疲労・不眠状態・メンタル状態の改善につながることをお伝えしました。今回は、その理由についてお届けします。
皆さんもご存知のように、スポーツが身体を活性化し、様々な健康上のメリットを生むことはよく知られています。その中で、チアならではの要素として「笑顔・仲間・踊る・音楽・前向きな掛け声」があります。それらが、ストレスホルモンを減らし、ポジティブなホルモンを増やすことも、これまで多くの研究報告があり、生理学的な観点からも、楽しさを生む要素はたくさん考えられます。
現在、チアが心身に与える影響について研究されている九州大学大学院・太刀山美樹さんは「本来スポーツは相手と対戦しますが、チアは周りの人との共創があります。チアは、誰かを応援するスポーツであり、応援する人(チアリーダー)を見て感動する人もいます。それが、心身の健康にもつながっているのではないでしょうか」と話してくださいました。
これ以外にも「チアは、一体感を感じやすい」こともその所以だそうです。確かに、肩を組んでラインダンスをしたり、同じダンスの動きをしたり、フォーメーションを揃えたりと、チームワークが大切なスポーツです。こんなところにも心身の健康につながるキーワードがありました。
改めて、このようなチアのメリットを知り、私も嬉しい気持ちになりました。
本日のチアアップレシピは「コンディションアップ☆梅おろしそうめん」です。梅干しは味覚を刺激して、食欲アップに役立ちますし、大根おろしには、消化吸収を促すジアスターゼが含まれ、大葉には抗酸化作用抜群のビタミンAがたっぷり。麺類は、疲れていても食べやすく、夏バテ予防にぴったりです。
次回も、まだまだあるチアの魅力について、お届けしていきます。お楽しみに
2023年7月11日(火)掲載
チアの発祥はアメリカですが、日本でも年々競技人口が増え、今では生涯スポーツとして、幼児からシニア世代まで、多くの方がチアをされています。
九州大学大学院で、チアが心身に与える影響について研究されている太刀山美樹さんは「チアをすると、なぜ人がここまで変わるのか?」という疑問から、心理的ウェルビーイングの観点からもチアを研究されています。
太刀山さんは、昨年、フィンランドの大学との研究合同フォーラムで、とても興味深い研究報告を発表されました。フィンランドといえば、国連が発表する世界幸福度ランキング1位、福祉が先進の国ですね。
心理的ウェルビーイングに含まれる満足感・幸福感の尺度のうち、チアをすることで、特に「人格的成長・自己受容」が向上したそうです。チアを通して夢や目標が見つかり、それによって成長できること。そして、人を応援し、仲間を思いやるチアスピリットがここに当てはまるのかなと思いました。
さらに、チアの指導者も、心理的ウェルビーイングを意識している、との結果が出たそうですよ。もちろん、私も意識しています。
最後に、太刀山さんから「これほど人が変わるのは、チアの皆さんが、応援する中で、もっと何か意味がある気がします。それは何ですか?」と尋ねられました。
太刀山さんが、なるほど!と仰った私の答えは「私たちは、見てくれる人に笑顔を届けて、元気になってもらえるようにと思って踊っています。自分たちの演技を見て感動してもらえるようなチアリーダーが良いチアリーダーなんです」でした。皆さんはいかがでしょう?
本日のチアアップレシピは「アジのチーズパン粉焼き」です。青魚に含まれるDHAも脳の働きを良くして、記憶力や集中力アップに役立ちますよ。アジの代わりに、サケやタラ、イワシなどでも代用できます。
以上、3回に渡って、チアが心身にもたらすメリットについてお伝えしました。チアの研究にご尽力され、このような説得力のある研究報告をご提供いただいた太刀山さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
※研究報告
2022年11月 「Design study of exercise program for active seniors ~Grand
cheer~」MIRAI 2.0 Research and Innovation Week 2022
2022年10月 「高齢者を対象とした運動プログラムにおける心理的ウェルビーイングのデ
ザイン研究」日本デザイン学会第5支部
※研究協力
九州大学大学院芸術工学研究院・平井康之教授
2023年8月8日(火)掲載
このように掲載いただき、松崎さん、ありがとうございました。
グランチアではもうひとつプラス特徴があります。それは子どもからシニアまで3世代、時に4世代が同じステージに立てるということです。
共に一緒に活動し創り上げていることで、子育て世代はいくつになってもチャレンジをする姿勢を学んだり、
グラン世代は子育て世代から「かっこいい」と声をかけられたり。交流から生まれています。
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他にも私が所属する、九州大学大学院芸術工学研究院平井研究室の同期から嬉しい受賞を聞きました
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1 平井研究室が関わってきた子育て行政サービスデザイン
2 同期 木竹 広賢さんの修論