ウエルビーイング
離職防止と労働災害防止のために新プログラムを提唱している私たちMIKI・ファニット。専門家による運動指導で「エイジフレンドリー補助金」(4分の3の補助)活用できます。従業員のみなさまがいつのまにか笑顔になるお手伝いをいたします。今まで、医療福祉や教員・保育士、また接客業や製造や建築業の方々への研修をおこなってきました。現在私は、九州大学大学院の研究室に所属し調査、脳疲労やストレスの改善・心理的ウエルビーイングの向上へ関連することもわかってきました。
今回、介護施設ではスタッフ研修としてスタッフのみの時間。スタッフと利用者と一緒にするパターン。さらにその応用例として”逆”授業参観を実施、どのような内容だったかお伝えします。
小学生の頃、忙しい仕事の合間を抜けだしてきた父や母が、心配そうな顔をして教室の後ろからこっそりと見守る、ちょっぴり恥ずかしくもウキウキする授業参観の日々。そんな気持ちをもう一度体験して欲しいと、MIKIファニットでは子どもが親の様子を見守る”逆”授業参観という新たな試みを推進しています。北九州市きらめきにて6月16日の様子です。
毎日ある利用者の体操時間。事業所によっては「マンネリ化してネタに困っている」「余裕がなくビデオを流してるだけで」という話も聞きます。またスタッフだけの研修時間が取れない場合にもこのような活用を…
ピンクや金色のポンポンを目にすると、ポップな音楽に合わせて、「お〜!」と上下にパタパタ振る利用者さんとご家族。スタッフとその子どもたちもポンポンを振って会場が盛り上がります。モニターでは遠隔参加もあり、5歳から90代まで年齢も立場も越えて「レッツゴーポンポン!」「ガハハハ・・・」と大きな笑い声。今まで「体操はせん」と言ってた方も、キラキラひかるポンポンに思わず手が伸び、思わずつかむ、思わず振る、みんなと声も出て、上がらなかった手が上がってしまう。
保健所での健康講座や、nhkで体操のコーナーを10年担当していた私、生中継やイベント・講演ではいろんなところで他世代交えておこなっていました。会費を払って通うスポーツクラブなどと違い「そんなにやる気はないけど…来ちゃった」という方は面白くなかったら、途中で帰られることもあり、あの手この手で身体を動かす楽しさを伝えます。この日は、6月梅雨ということで、情操パートでは、心情豊かに雨の「ポツリ ポツリ」と私の声に合わせ、雨を手のひらでキャッチします。反応よく体幹をも動かします。また濡れた手を「ピシャピシャ」とはねとばすとオノマトペを利用し、情景を浮かべながら、いつのかにかこの動きが、この後のダンスの振り付けとなっていきます。
最後にはスタッフが前に。スタッフの元気を利用者さんが応援します。腰痛予防体操のためのスクワット運動を声をだして応援、さらにスタッフの転倒予防でバランストレーニングをするのですが、下の写真のように利用者さんがスタッフの手を持ち支える、その姿を通じて、スタッフの方々への応援の気持ちも伝わる。まさに、世代を超えたエネルギーの交流がここにあります
私たちは、50代からのグランチアたちがステージで繰り広げる、その逆授業参観を長らく行ってきました。見られる方も見る方も互いに嬉しいもの。今回は一味違います。介護施設の中で、初めての試みとして、この”逆”授業参観を実施したのです。
認知症を抱える利用者の方々が、職員さんたちの健康づくりを全力で応援する姿。その光景を、家族の方々に現地で直接、そして離れて暮らす方にも、Zoomを通じて見ていただきました。50代の息子さんが80代の父親が大きな掛け声をかける姿をビデオでニコニコ撮影したり、10代の孫たちが80代のおばあちゃんと手を取り合って参加する姿。スタッフさんの5歳児も参加し、この空間が、まさに人生100年時代の心温まる光景です。
そしてZoomで参加された方々の中には、始まる前から「この日を楽しみにしていました」と入室され、「母と久しぶりに会えました」とモニター越しに手を振り、(下の写真のように)ニコニコ見つめる息子さんの笑顔が届いていました。
スタッフさんに話を聞くと、 「認知症が進んでいると、もういま、さっき何があったか忘れてらっしゃるかと。でもあの瞬間は家族で【心がつながった】はずです」 との言葉に、私の方がうるっと…この新たな試みの意義を大きく感じました。
この日は、私たちが夢見ていたことが現実となった、記念すべき日でした。
いま私自身も、母が施設でお世話になっている身として、会いに行けない罪悪感に苛まれることがあります。感染予防のために自由に会えない今、母はどうしているのだろうと心配になります。
遠隔で参加されたご家族からは、こんな感想をいただきました。「利用者の方とスタッフの皆様との絆が強まっていくので、これからもぜひ参加したいです。」「利用者さんの年代や世代に合わせた話や、明るい声と活動に、見ている私たちも元気をもらい、楽しませていただきました。本当にありがとうございました。」
このような温かい言葉をいただき、私たちの取り組みが、多くの方々にとって意味のあるものであることを実感しています。これからも、この「逆授業参観」を通じて、多くの笑顔と元気をお届けできるようさらに努めてまいります。どうぞ、ご期待ください。
〜やれる自信 私どもの実績(シニア関係)〜〜〜〜〜〜〜
自治体主催の地域シニア講座/ 介護予防講座 講演会を多数担当。デイサービスにて20年間運動指導。
看護学校や保育科にて「健康運動」「表現」授業を27年担当 / NHK福岡体操コーナー10年担当
日本レクリエーション協会より「高齢者のイキイキ遊び集vol3 4 5 6」共著 / 西日本新聞中日新聞 健康コーナーを連載
グランチア:各イベント・講演多数出演 全国大会入賞 マスコミの取材も多数 子どもとシニア一緒のステージ演出など