つれづれ
娘の出産は早朝でした。出産したその夜、夫の親が来られての第一声
「おめでとう!かわいい!次は魚を食べて体質改善して…お願いね」
何をお願いされたか、私は一瞬わからなかった・・・
・・あ、そういうこと 、産んだばかりなのに・・
私自身が3姉妹の末っ子で、子どもの頃から父によく言われていた
「おまえが男だったら」
「女だから、門限は日暮れ」
「女だから東京なんてダメ。浪人はさせない」大学受験もそうだった。
何度言われてきたことか・・・
(それでも父は、姉たちに比べると、まだ3番めの私に甘かった。私も姉たちへの父に様子を見て、傾向と対策の策を練り、タイミングを図り、やりたいことをプレゼンしていた。)
「お前は嫁の貰い手がなくなる」とよく父が言っていた。
義父母も悪気があって、「次は・・」言ったわけではないのはわかっている。(実際とても優しいし、サポートもしてもらった。)父母も、みな昭和の時代だったんだ。
出産後、多忙な夫でワンオペ
子どもは可愛いけど、なんで私だけ・・と思っていたし、そんなことを考えてしまう自分に罪悪感を感じました。
やりたかった仕事をしようとしても「なぜ働きたいの?子どもは誰が見るの」
子どもが怪我した時「専業主婦で家にいながらちゃんと見ていたの?」
「おまえのは気楽でいいよね 趣味?仕事?」
妹夫婦が帰省すると「ちゃんとした仕事だもんね。疲れてるからだろうから、ゆっくりして」
「また出かけるの?」子どものクラス役員、地域の役と重なるも
周りの人にそんなことを言われながら、自分も自身に同じことを思っていただけに、余計に「やはりそうよね」と思い、こたえた。
誰が悪いという話ではない。夫も残業バリバリだった。義父母のサポートもあった。なにより子どもはかわいく、私がすべきこと、当たり前なんだと罪悪感があった。「こうしてほしい」と、夫にうまく伝えることも下手だった。
私の原点は、我が子が0歳と1歳の時、社宅のママ友3人に始めた親子サークル。子どもにだけでなく、子育て中のママの「もやっと」をどうにかしたかった。2ヶ月後には30組も集まった時、同じような思いの人がこんなにいるんだと思いました親子ファニットを始めた原点です。自分のためのクラスでもありました
映画を観ながら、自分の話のように思え、ストーリーに引き込まれました。
息苦しくなり途中から涙が・・
2019年ベストセラーのため、本を読んだ方、映画を見た方も多いと思います
あらすじは・・ Amazonの紹介より
キム・ジヨンは今年で33歳になる。3年前に結婚し、去年、女の子を出産した。
ある日突然、自分の母親や友人が乗り移ったかのように振舞い始めるキム・ジヨン。
心配した夫とともにその原因を探るため、彼女の誕生から学生時代、受験、 就職、結婚、育児までを振り返る。
1982年に韓国で生まれた女の子に一番多い名前を持つ「キム・ジヨン」氏の半生から浮かび上がってくる、
何世代にもわたって女性たちが心に閉じ込めてきた思いとはーー
*「単行本 文芸書」部門第8位/トーハン調べ 「単行本 フィクション」部門第10位/日販調べ
男vs女 嫁vs姑舅 とかの話ではない・・
子育てだけが大変なわけでない。みんなそれぞれの立場がある。
一つだけ、お会いする子育て女性にお話していることがあります。
子どもと離れる時間も自分のことを考えるために時に必要で、必然的に誰かに預けることがある。「『ごめんなさい』を『ありがとう』に変えましょう」と、
悪いことをしているわけではない。安定した気持ちで子どもともまた向き合えることもできるから、みんなにとってもhappyだ。だから謝るのではなく、ありがとう。子どもだって「ごめんなさい」だと、自分のことを「かわいそうな子なのかな、私は」と思うかもしれない。
そして自分達に何ができるか・・また改めて考えていこう。そう思えた映画でした。