ほか
コロナ渦で、学校が長期休みになるなどいろんなことがあったこの1年。
通い慣れた校門を最後にくぐる卒業式、一歩めに素敵な絵や言葉が描かれていたら・・。
八女の広川中学校でのこと。卒業生のために絵や言葉を添えてくれたのは、久留米市の住職で路上チョークアーティストのSATORUさん。門から校舎へ続くスロープの路上に、旅立ちを祝う 素敵なチョークアートが描いてくれました。
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「 新窓をあけての 」RKB毎日放送の番組HPからの引用
SATORUさんの本業は、なんと1400年の歴史を持つお寺の住職。独学でチョークアートを学んだ。寺の仕事のかたわら市内中に描いた絵は、SNS上で話題を呼び、今では幼稚園や病院などから絵画の依頼が舞い込むほどに。彼の描く絵には、サインの代わりに、火のともったロウソクのマークが添えられる。
「命や時間を削ることになっても、自分のできることで周囲を照らし続けたい」という願いが込められているのだ。雨が降ると消えてしまうはかなき絵の先に人々の笑みを思い浮かべながら、SATORUさんはきょうも路上にチョークを走らせ続ける。
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「卒業生のみなさんへ 大空はいつもひとつの絆」で始まるメッセージ。
実は昨年も、このようなチョークアートがあったのです。
生徒たちが、学校に来ると教室の黒板が・・・
各教室に黒板がこのようにアートで埋め尽くされていた。
中学生のみんなが思わず、全部の教室回りたくなったのでは・・・
「うわ〜〜ここのもすごい!」「美味しそう」と声が聞こえてきます
どんな風にできていったかというと・・・・
アーティスト 千葉県在住のすずきらんさんの作品です
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この活動を私が知ったのは、この古川志乃校長は、私の高校時代の同級生だったから。
(私たちMIKI・ファニットは、この広川中学校の学区にある、広川幼稚園でもファニット体育とチアダンスの活動をしています。)
志乃さんに話を聞くと、本当にご縁がさまざま繋がったとのこと。
「コロナで悲しいこと、悔しいこといっぱいあるけど、 コロナで見えてきた 人と人との絆の大切さ 支え合うことの素晴らしさ もいっぱいありますよね。」
またこんなお話もそっと聞きました。
「私は、とにかく、子どもの笑顔が見たくてね… 実は、毎朝、校門前に挨拶運動、横断歩道の交通指導で立っているんだけど、 今年、卒業式の前日に、子ども達から…感謝状をいただいて、感動だった!」
素敵な教育理念をもつ彼女の思いのこもった広川中学校に、10年後、どんな素敵な生徒になって、『竹とんぼどうする?みんなで決めたよ!使いみち〜広川幼稚園〜』の話にも書いた愛情いっぱいに育っている、園児たちがいくのか、私は密かに楽しみです。
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これらの心があったかくなるチョークアートを見ながら、ふと私は考えました。
SATORUさんや描いてくれた絵や言葉は、消えてしまって、今はもう直接みることできません。チョークアートは一期一会の芸術であり、その儚さが素晴らしさでもあります。きっと卒業生たちの心の中には、SATORUさんの絵や言葉が残っていくことでしょう。
SATORUさんが本当に伝えたかったことは、もしかしたらこのことかもしれません。