教員、保育士、幼稚園教諭研修
人吉球磨はインディージョーンズ気分で旅するのにいいところでした
冒険心をくすぐる・・・
人吉球磨は、私にとって感慨深い地でもありました。かつて、父が病室で
「もう一度元気になったら母と人吉に行きたい。あゆの里に泊まりたい」
そう言っていたのです。
願いは叶いませんでした。。
私の父は冒険と好奇心の塊でした。
英語も話せないのに、ブラジルに移民したおじさんのところにも、毎回違うルートで会いに行って、「アマゾンのローカルツアーに入り、ピラニア釣って唐揚げした」とか、楽しい話を聞いていた、そんな父のこと。
もし人吉球磨に行けたなら「何に興味を持つだろう?」との視点で、私が代わりに今回、短い時間ですが回ることにしました。
まずは熊本県球磨郡多良木駅にあるブルートレイン。目の前にある、多良木町ふれあい交流センターえびすの湯の温泉のチケット付きで 1泊3000円!
私が、到着したのは夜でした、
食事は食堂車で。(食事の提供はないので)地元食材をスーパーで購入。
この車両だけこちらのwifiが繋がっています。(他の車両は、常連さんが持参し置きっぱなしルーターがあるところは繋がるらしく、運が良さ次第とか・・)
車窓に、たまに列車が入る様子をみて、仕事のパソコン打ちするも、好調でした。
ただ、ここからが問題でした。消灯時間は23時。
私は閉所恐怖症だった。しかも、消灯・・・・(部屋のあかりはつきますが)
恐いよ〜〜〜〜!!!!
そんな時は、(よし!! ビールを飲んで、とっとと寝よう)
そう部屋に戻った瞬間、ちょうど携帯電話がなりました。とると・・・・地の底に響くような低い声が
「〜ううう〜〜、だ〜〜ず〜〜〜け〜〜て〜〜」
前夜、私が電車に泊まるとつぶいてた友達が、イタズラ電話してきたのした。
ひえ〜〜〜〜 恐怖がMAXに!!!
私は一人でビビりましたが、子どもたちと一緒に体験研修するのにいい場所だなと感じました。
朝見ると、ブルートレインはこんな姿でした
もう怖くない!
この写真を見ると機関車トーマスのようです
ブルートレインで地元の方に「おすすめ」情報をえて、インディージョンーズの冒険旅スタートです
2) 「黒の倉」
昭和時代の米倉を再築されたそうで、係の方にお話伺うと、縄文土器、約8000年前の、日本でただ一つの出土品「人形の石製品」があるのです!
3) 『悠久石』、 何より、行ってみたかったのはここです!!
1000年の眠りから覚めたという、リアルインディージョーンズな天然石(大きさ日本一の球形の泥岩)をみに行ったのでした。
ただ、遠かった・・・携帯の電波も通らず、道も細くてくねくね・・道はあってるのか。またもや,ビビり心が・・怖いよ〜〜〜
麓から30km弱・・・とはいえ、まだつかない・・・
「地元の人が手彫りで掘ったトンネルがあるからそれを抜けると・・」と,地元のおじさんが教えてくれたのですが
いつあるんだ、そのトンネル・・ 引き返す? ・・う、うん・・
ただ父なら、きっと行くだろうな・・。そして、出た〜〜〜〜〜〜!!
デカイ!! こんなのがゴロッと、偶然、出てきたんだ
下槻木弘法大師堂にあるこの自然の石。平成18年の豪雨により林道が崩壊し、突如出現。直径140cm、重さ約4tもの巨大な丸い石。数千万年前に形成されていた砂岩が、長い時間の中で風化浸食により割れ、流れの中で角が取れ、円形となったと考えられているそうです。
やっと会えたこの石、思いっきり抱きしめて、滞在5分で帰路につきます
途中、トイレをお借りした、廃校になった小学校に、健康体操をしに集まってるおばあちゃん達と友達になり、
4) 麓で買っていたお弁当を、絶景の妙見野自然の森展望公園の景色を独り占めしながら、食べていると
頭の中では、こんな素晴らしい環境で育つ子どもたちを、支えている保育士の先生たち・・
そうなんです。私は旅行にきた訳ではなかったのでした
半日の地元情報を収集し、向かったのは人吉での保育研修。
さらに地元の現場の話を園長先生達に伺がい、保育科の教え子たちの顔を思い浮かべながら・・・お話をしました
この模様は、地元紙に掲載されてたそうです
人吉の園長先生がた、すごく魅力的な先生が多かったです。生まれ育ったまちで、故郷の子どもたちに何を伝えるか・・・と、夜、懇親会で、先生方の話を聞けたのも、刺激的でした、
「子どもたちを、みんなで育てる。」 親、先生、地域、・・・自分たちが何をしていくべきか・・、
そんなことを考え、なんだかすごく心が充実して
父が見たかったであろう球磨川の流れを見て、朝5時、温泉に使っていたら、80才のおばあちゃんに声をかけられました
「私はね、お遍路さんにきたのよ。車の免許を返納して動けるうちにと夫婦できたの」
私 「そうなんですね。ここは父が元気になったら母ときたかった場所なんです」
「お父さんは・・・」
私 「いえ、願いは叶いませんでした。代わりに私がきています」
「そうなの、私は娘ときたかったんだけど、亡くなってね。供養のために、夫婦できたの」
私 「そうでしたか・・・」
「動けるうちが大事よ。好きなことするのが大事よ・・・」
心にしみました
それから、博多阪急の朝レッスンの仕事に高速を戻って行きました。
この時間は、自分自身のためだったんだと感じました
あ、これは移動途中にみた くま川鉄道の
5) おかどめ幸福駅 きっと幸せになれるはず・・・
ブルートレインも、くま川鉄道の多良木駅に停まっています
時間があるなら、のんびり人吉までSL、特急いさぶろう・しんぺいで、スイッチバックされるのにも乗ってみたいなあ。