旅先
2月に娘と2人旅でイタリアへ行ってきました。今回の旅は、8つの世界遺産を巡ります。
5年ぶりのゆっくりの娘との2人旅、旅もさることながら久々の一緒にゆっくり、本当に楽しみでした。シーズンオフのお得旅行
(あの時は私が貧血になり、ロンドンの地下鉄で倒れてしまった。娘よ、ビビらせてすまない)
ロンドンへ13時間、ローマへ3時間、そこからはさらに200kmバス移動で最初の観光地。
世界遺産1つめ
<
18世紀のカゼルタの宮殿>へ。
スターウォーズや、ミッションインポッシブルの映画の舞台にもなっている宮殿。
<ヴァンビテッリの水道橋>
ガイドさんの説明では。
「この宮殿や橋は、18世紀と比較的新しいものです。イタリア特にローマ近辺はは2000年前の建造物がゴロゴロあるので、500年前の建物があってもびっくりもしない。第二次世界大戦後の建物は『新築』ぐらいの言い方で不動産屋さんは売るらしい。それほどどこでも歴史あるものばかりなんです。」
戦後は新築! 笑
後々、この意味がほんとうによくわかる旅でした。
世界遺産2つめ <ナポリ>
折しも、近頃、ニュースでは、中国の一帯一路構想で、イタリアナポリの話題も出ていましたが
「ナポリを見て死ね」という言葉もある世界三大美港の一つ。ここでは
貝にカメオを作成する工房を見学。その手先の細やかな職人さんの作業に「そりゃ高くもなるよね・・」と目の保養だけして、他にも、カステル・ヌォボ、王宮、ウンベルト1世のガレリアと、バスの中から見るのですが、急に強烈な眠気が襲ってきて・・ああ覚えてない〜
世界遺産3つめ <ポンペイ>
広場には、ちょうど2年前に行った、福岡市ポンペイ展の時と同じケンタウロス像が・・・
本物だ! と私は当時のことを思い出します。
ポンペイ展では、『なりきりケンタウロスコーナー』があったため、一緒にいた戸惑う息子と遊んでいたら
気づくと、周りにいた女性みんなに、息子は囲み撮影されていました(爆笑)
あの時も楽しかったな・・・
「本家のケンタウロスさんにお会いできて光栄です」 像に向かって思わず、話しかけました
そんな思い出に浸りながら・・・
紀元前6世紀に都市国家として発展したポンペイは、2000年前とは思えないほど、完璧な街。
紀元79年の夏、ヴェスヴィオ山が大噴火でこのような形に。もとは富士山のような綺麗な1つの山だったそうです。
ローマ、ギリシャ、ペルシャやエジプト、アフリカなど、当時、海外との貿易の拠点でもあったため。
道路。商店、中には娯楽施設や遊郭まで。水を巧みに使ったテルマエロマエの映画のようなお風呂。
上の絵は、遊郭のメニュー表でこれがいくらというものだそうです
パン屋、肉屋、商店街のようにならんでいます
こんな階段式の広場。ここで娯楽を楽しんでいたのね・・・
こんな整備されたまち
雨が降っても大丈夫なように道には飛び石が・・・
火山が噴火し一気に土砂の下敷きとなってしまった人・人・その表情までわかるような形で残っている
ラッキーが2つ、ポンペイをゆっくり観光できました。
一つは、オフシーズン。通常はすごい混雑でなかなか見れないそうです。
もう一つは、稀にみる快晴。雨が降ると全て石畳の街はズルズル滑って、とても動けなくなるとのこと。
おかげでたっぷり視察し、足はもうパンパン。
しかし「超人気ジェラート店がある」と聞き、アホな親子は足パンパンと言いつつ、好奇心にかられ出かけます。
いろんな著名人の写真でいっぱい。おかげでこの日は3万歩近く歩きました。
この日の夜は、ソレントに泊まります。ソレントといえばとまた思い出が・・・。
高校の時、イタリア語で、「♪帰れソレント」を歌う課題がでたから、あ!私この歌、サビ歌える!?と気づきました。
世界遺産4つめ <アマルフィ海岸>
ソレントとサレルノを結ぶ30kmの海岸線。アマルフィ海岸。色とりどりの屋根が段々に並ぶ綺麗な光景が。この道は絶対、私なら運転したくないです。左右にくねった細い道、博多弁でいうところの離合が怖い。
海岸にあるのは、6世紀にできた海運共和国「ドゥオーモ広場」。 オリエンタルな雰囲気で、陶器やレモンチェロの店が並んでました。
街にいた学生さんたちとパチリ
いろんな形のパスタ!
名物 おっぱいケーキ ww
目の前で なまジュース
そばにはエメラルドの洞窟。
手漕ぎボードで内部に入ると異空間が広がり。船を漕ぐお兄さんが、パシャパシャと水しぶきをあげ、一つ一つが、綺麗なエメラルドに光ります。
世界遺産5<アルベロベッロ>
小人の家のようなトンガリ円錐形の「トゥルッリ」、可愛い!!
でも、これはローマから税金をとるため役人が見にくるたびに、土地の支配者が家を壊すという、税金を逃れの壊しやすい家にしていたという。
ちょうどバレンタインデーのピンクのハートのライトアップもあり、カップルにはもってこいの場所。
このアルベロベッロで、ゆ〜くり娘とカフェで語らいます。
(と言いたいところですが、実は仕事、親子ともにカフェで対応していました。wifiがどこでも繋がっちゃう・・・ )
世界遺産6つめ<マテーラ>
石灰の岩山をくり抜いた、急斜面にひしめいた、洞窟をうまくくり抜いて作られた住居でした。
中は広々、居間、台所に、湿気を避ける脚が高いベッドなど、よく考えられています。
ここのレストランが一番素敵でした。洞窟の中をくりぬき、店内は何階にも降っていける。ここもデートスポットにいい。
世界遺産7<バチカン市国>
ローマの街を見ながら、バチカンへ国境越え。神聖な場所へどう超える?と、ドキドキしてたのですが、なんと小さなゲートをすっと超えるだけ。
しかし、次のサンピエトロ大聖堂では、ピリピリした警備員さん達の姿が・・厳しいセキュリティ。服装も肌の露出は禁止。
キリスト教徒ではない私でも、その聖堂の荘厳さに、圧倒されました。
「うまく伝えられないけど、ここは行ってみるべきところだ」と、戻り息子にあつく語りました。
そしていよいよです!!!一番の楽しみ。
世界遺産8 <ローマ>
○ コロッセオをバスから見学 、
なんじゃこの高さは・・・
○ トレビの泉
こんなに大きな泉だったとは・・・
○ スペイン広場
これが噂の階段なのね。 おのぼりさんと呼ばれてもいい
観光地に観光バスを入れてはいけない規則になってるローマ。
観光バスを、遠くにとめるので行きたい場所まで、くねくねし石畳をひたすら歩きます。
でも仕方ない。この街を守るため。
至る所には2000年前の遺跡がゴロゴロ。地下を掘ろうにもすぐに遺跡が出る。地上も遺跡を壊せないため、おいそれと新築増築、道路の拡張もできなきゃ、地下鉄も作りにくい。
よし、歩こう〜〜。
そして一番楽しみにしていたローマで、娘と喧嘩。
旅の残された自由時間をどう過ごすかで、『母VS娘』、それは『ローマの休日 VS グラディエーター』
最終日、明朝の過ごし方は二者択一。
そりゃ〜私もコロッセオの中を見たいのは山々。入場時間と距離で逆算します
1)コロッセオに行く = 入場は8時半から ホテルまで15分+中の観光40分
2)真実の口に行く = 入場は9時半から ホテルまで40分+ 観光10分
「しかしコロッセオは入場券を買うのにまずかなり並ぶ、入る時も行列。朝、入れない可能性が高い
外からみるだけなら、夜の今から行こうよ」 と私が話すものの
『ローマの休日』をよく知らない世代の娘からは、
娘 「真実の口って、そんなんただの開けてる『口』でしょ? しょーもない。子供の意見を通してよくない?」と言われても、
母 「私、先に死ぬんだから・・またローマにくるチャンスは少ない。」と言いとおす私。
最終的に、
母 「昼間、トレビの泉に何枚コイン投げた?」
娘 「1枚」
母 「私は2枚」
娘 「・・・・」
母 「もう一度これるんやろ。私の方が先に死ぬもん」
と、大人気ない、ガイドさんに聞いたばかりの『トレビの泉論法』を唱え。
オードリーヘップバーンに軍配が上がります (本当は娘の方が大人だっただけですが・・・)
ちなみにトレビの泉ではコインを投げる枚数に意味があるらしくお試しあれ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
コインが1枚では → もう一度ローマを訪れることができる
コインが2枚では → 大切な人とずっと一緒にいることができる
コインが3枚では → 今の恋人や夫・妻と別れることができる
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そこで夜に、ライトアップされたコロッセオや神殿を見て回り
ローマ最後の晩餐
おしゃれなマーケットで。地元惣菜やパンをつまみながら。
外を歩いてる途中で、見つけた屋外カフェでは、月明かりの元、ライトアップされた遺跡を見ながらワインを。
(ワインバーで、バイト経験ある)娘に、このローマに合うワインを選んでもらって、ご満悦な夜
そこからさらに散歩して、遺跡の神殿の中に入り込み。千鳥足でホテルへ
さて最終日の朝、真実の口まで、気合いを入れ向かうと
教会オープンまで、あと1時間もある8時半に到着しちゃいました。
噂の教会には、まだ一人二人しか観光客がいなく閑散としています。
しかも!!!
真実の口が、外からバリバリ見えるんです。
あれ? こ、これが真実の口???
娘も、私も「しょーもな!!!」と、大爆笑。「これならゲーセンにだってあるのと一緒じゃん」と娘に追い打ちをかけられます
少し周辺を散歩すると、ローマ最古の橋や紀元前6世紀の市場などがありました
散歩も楽しい・・・ここで、ふと考えが私の頭によぎりました。
やはり人気の観光地、今は朝一番で人がいなくても、このあと人が増えるはず。
写真はみな必ず撮る。
オープンの9時半から1人1分ずつ写真撮影をしたとしても、
最初にさっと撮らないと、片道40分かかる道のり、歩いて戻るので、(タクシーは通りかからなず)
1番に撮影しないと、10時半にホテルの出発に間に合わない
そこで私が一人、教会の門に、ひとりで1番に並んで待つことに
ヨミは当たります。私が並んだ直後から、あっという間に30人ほどの行列になりました。
ひえ〜〜あのまま、もう少し散歩に行って戻ったら、撮影もできず、昨夜のバトルはなんだったの?となるところでした。
おかげで無事に、その日1番に撮影して戻ってきたのでした!!
ローマは一日にして成らず
ローマ全ての道に通じる
なんて言葉を呟きながら
最後の散歩も楽しみ、宮殿やベネチア広場を抜け、無事に帰りました。
ちなみに、私たち親子は、アホ親子。
東南アジア感覚で、現地でユーロに変えようと思って、1ユーロも換金していませんでした
(いざってときの『ドル』はなぜか持っていた)
しかも週末出発で、イタリアの田舎を最初に回ったので、空港を過ぎると換金するところがない
そもそも、(物欲ない親子なので)お金を使うこともそんなになく、カードでたまにオヤツを買う程度。
今回は楽ちんツアーで、食事もある程度付いていたので、困ったのは、飲み物だけ。
「これは現金で払って」とのことで、ガイドさんにお借りした10ユーロで、3日めまで過ごします
飲み物は「水」でしのぎ・・・
「ユ。ユ。ユーロ・・ユーロが欲しい」と、ネットで調べました
イタリアの換金はぼったくりが多い、屋外ATMはおろした直後にスリが多いなど、怖い言葉があふれています。
ベストな選択は、カードのキャッシングを「銀行系ATM」ですること
(一般のATMの中には、たっかいレートがあるらしいので、銀行系に限る) 無事にユーロをゲットできました
キャッシングはあとが大事。
以前、一度ニュージランドでキャッシングをしたとき、レートがよくなかったなと思いだします。
返済利息が日々つくのと、返す時の振込手数料もばかにはならない。
そこで、帰国後すぐ返す手続きをして、振り込み料無料のネットバンキングからすれば・・・
なんということでしょう!!
(海外の空港ホテルはもとより)日本でするより、最安値のレートになったのです。
娘も私もブランド物などに願望はなく、体験重視の「お得イタリア旅行」満喫しました
旅慣れてるかたは、そんなの知ってる〜当たり前〜と言われそうですが、
私にはなるほど〜の勉強にすごくなりました。