教育トピックス
東海,北陸 のみなさまに見ていただいてる中日新聞で連載中の、
「親子でちょこっと体操コーナー」では、毎回ミキファニットキッズが活躍しています
今回は偶然、八女高校の先輩である「田中健さんの子育てコラム」と、並んでの掲載でした
田中健さんには、西日本新聞で昨年末まで連載してた「ちょこっと体操」にも出ていただいたことがあり、嬉しいお隣でした
さて皆さんの周りに、5歳児になっても、交互に足を出して(一段ごとに足を揃えなければ)階段を降りることができない、座らなければ靴を履き替えることができないという子はいませんか? これは本来、幼児期に身につけるべきスキルです。
これらは何も特別なスキルではありません。ただ経験の数が少ない=運動機会の問題です。
子どもが運動不足になった原因として、今まで、スポーツや外遊びに不可欠な要素である時間、空間、仲間の3つの減少、いわゆる<三間>が問題と考えられていましたが、もう一つの間が加わり<四間>となったとか。その間とは、実は保護者や教師の「手間」だそうです。
私は今まで1万8千回ほど、親子や子どもに対する運動指導をしてきていて、体を動かして遊ぶことが習慣となるためには、保護者や教師の意識が大きく影響するということを見てきました。その実感からMIKI・ファニットでは、0歳から2歳までの親子コースで、2歳半からキッズコースも参観の機会を多く設けています。また今まで、NHK福岡体操コーナー担当、文科省子ども体力向上事業や、県教育委員会などの依頼で、幼児や小学校の親子運動にも多く関わってきました。
ほんのちょっとした言葉かけでいいんです。親や教師などの、周りの大人は大きな影響となります。
「面白そう」「なんだろ、あれ」「ちょっとやってみよ」「かっこいい」「すごいね」
そんな言葉かけだけでも、子どもたちの目つきとやる気は変わるものです。
このことは、文部科学省が出している幼児運動指針ガイドブックでもでています。
〜ガイドブックより〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
親子で体を動かす爽快感や心地よさを実感すると、幼児が体を動かして遊ぶことに理解を示したり、何気ない幼児の動きを一緒に楽しんだりするようになります。保護者の方にも体を動かす楽しさの意識を高め、幼い頃から一緒に楽しみながら体を動かす習慣に結びつくよう働きかけることが大切です。
文部科学省調査では、外遊びの時間が多い幼児ほど、運動能力が高い傾向にあるものの、4割を超える幼児の外遊びの時間が、「1日1時間未満」であり、遊びに占める「絵本」「テレビ・ビデオ」の割合は、10年前に比べて約2倍に増え、逆に、「自転車・三輪車などの運動遊び」が10年前に比べて11%、20年前に比べ 26% も減少傾向にある。
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また、ここからは私たち指導者が目標にしたいことです。私たちは子どもの指導だけが大切ではなく保護者への説明責任も果たしていきたいと思っています。
明確な幼児の運動能力の伸びが認められなかった原因の1つに、保護者が子どもの発育に合った運動能力を高める指導方法を十分に理解していないことや、運動能力を高めるための環境が整っていないことも考えられ、今後の検討課題であるという研究論文もあります。
保護者が子どもの運動・体力への関心度を高め、発育発達に合致した運動あそびを理解し、家庭でも行うことで、未来への大きな貯金になります。
ぜひ保護者の皆さん、体を動かして遊ぶ子どもの表情やつぶやきにも目を向けてみましょう。
「楽しいね〜」「うん、楽しいね〜」
「体が強くなると、いろんなことができるようになるんだよ!」
「これができたらカッコいいね」
どちらからともなく、親子で互いにそんな言葉が出てくるだけで、運動のみならず、勉強にも好奇心がワクワク、むくむく湧いてくるはずです
親も子も、大きな声を出して、頭もスッキリ、さあ〜ちょこっと身体を動かして見てください
このような文章をまとめていると、今まで自分がやってきたことを一つ一つ思い出します
文科省がらみのお仕事での全国行脚も楽しかったです。
子ども体力事業のお手伝いや、NHKのEテレ「からだであそぼ」での、アイーダアイダの体操(出演:ケインコスギ)の指導者養成の担当でした
振り付けのコンドルズ近藤良平さんを生で見れる機会で震えたものでした。懐かしいです。2007年なんだな・・
今でも、親子に向けて、この歌と振り付けの意味を熱く語れ、そして歌えます
ふふふ
参照
文部科学省 幼児運動指針ガイドブック
研究論文 継続的な親子体操教室が幼児の運動能力に及ぼす影響 2017 岡崎女子大学 山下晋 鳥居恵治