学んだこと
九州大学経済学府のICABE という学習プログラムに参加し「Alibaba Group(阿里巴巴集団)」本社がある中国杭州、浙江大学で学んできました。
杭州市は上海から車で2時間半、さらに小1時間でアリババ本社につきます。
今からの社会変化、子どもらがどういう世界で生きていくのか考える中で、今回のスタディツアーに参加しました
社員平均年齢27歳。若い力を感じるアリババ本社は
ジャックマー会長の思いが、至る所にあふれています。
○3月10日はアリデーとし、ファミリーを招待
○社内結婚が多く会長が出席
○勤続年数が1.3.5年の人を表彰
○会社をキャンパスと呼び自由な発想を求める
新しいビジネスがうまれるところでした
もちろん、裏には外資系の厳しさも見えます。
○入社後2週間プログラムが合格しないと退職
○年に1度の査定で下位10%になると退職
○996勤務(12時間6日) 007勤務(24時間7日稼働し続けるため交代)がある
通常勤務もあれば、プロジェクトによっては上記勤務になる
○会社の時間が長いので土日は子どもが会社に遊びに来てよい
○有給はなかなかとれません…という声もちらほら。
アリババにも多くの優秀な人材を送り込んでる浙江大学でも、共にキャッシュレスについてのグループワークがありました。
プラスでは利便性や防犯と、マイナス点では使える人が限られる、他の犯罪が生まれるのではとの声がありました。
こちらのリーダーも今回、ネパール人と中国人留学生
先方の参加者も中国、アメリカ、カナダ、他にもワールドワイド
アリババのお膝元の杭州市。
すごい勢いで発展している街なんだなと実感しました。
街の中央部の道は、車道、バイク、歩道と3つに綺麗に別れていて、スムースに流れています。しかも、バイクは電動バイクで街中はかなり静かです。
写真はソーラーパネルがついているモバイク。
アリペイ、wechatペイで、シェアリングのモバイクも簡単に使えます。交通も、コンビニも、露天のお店もQRコードで支払いとは聞いていたものの、実際に体験してみると、「できる人」にとってはほんとに便利だです。
ただ私たち外国人は口座がないと登録ができないので、今回の研修に必要な費用は、アテンドしてくれた中国人留学生が、先に現金でまとめ銀行にいれ、使うごとにアリペイ支払いをしてくれました。
キャッシュレスが進む中国。店によっては、ラーメン15元であっても、アリペイのみで現金が使えず困る事もあったものの、偽札や強盗の防犯予防になってるようです。
笑い話で、田舎から出てきた強盗が、杭州にコンビニ強盗に入ったら、レジに現金がなく、仕方なく田舎に帰ろうと、駅へ行っても、アリペイ支払いのため、切符が買えなかったという話があるぐらいだそうです。
防犯といえばもうひとつ。街中、監視カメラが多く、安心感とともに、すべて見られてる感もしました。ちょうど、今朝の日本のNHKチャンネルで流れていたのはこの話題でした。
ほぼ正確な顔認証のため、すぐに誰かわかるそうで、反政府の動きをしてた人が、北京の地下鉄で捕まったとか。
交差点にも、私たちが目で見てわかるカメラが無数に。これ以外にもたくさんあるわけで。
無人の監視といえば、私が近所の24時間コンビニフィットネスを利用した時の事。(スタッフが無人の時間に行ったとか)シューズを忘れ、しかも忘れた事も忘れ、2週間ほどして行ったとき、「靴を忘れてないですか?」とだされ「ありがとうございます」と言いつつも、見られてるんだなと感じたものでした。
さてこのキャッシュレスシステム、
中国は意外にも世界6位、日本は9位だとか。
情報はこちらから
いずれにしても、子どもたちが生きる世の中はこれからも大きなスピードで変わっていくため、大人が意識して、教育や、お金の価値を伝えるやり方を考えていかねばならないと思いました。
最終日の朝は早起きして西湖を散歩、シニアの皆様の体操にこっそり混ぜてもらいました。ここでもシニアが元気。
帰りの空港がある上海では弁護士事務所に伺ってきました。この事務所は上海で勤務しながら、九州大学QBSに通う叶さんのオフィスです。浙江大学のワークではチームリーダーとして、三ヶ国語を操りリードしてもらいました。「福岡まで遠くないですか」?と驚くと、「上海で週末飲むより、飛行機代の方が安いんです。前向きなお金の使い方」と話してらしたとのこと。す、ずごすぎる。
昨年のICABE大連の様子はこちらから
今回、初めてこのスタディツアーに参加させていただき、みなさまにほんとに感謝です。
移動のバスの中で、忘れないうちにと書きました。
さあ、また仕事がんばるぞ!