ちょこっと「体操・運動遊び」
教えて!賢人
7ヶ月の子どもがいます。専業主婦なのでいつも子どもと向き合っている状態ですが、自分の育て方でいいのか最近不安になってきました。子どもの成長が、平均より小さかったり発達が遅れていたりするようで、他所の子が気になって、気になって・・・。自信をもって子育てできるようになりたいんですが、どうすればいいのかわからないのです。アドバイスをお願いします。
このコラムは福岡銀行FFGグループのアプリ「mymo」の中で紹介されたものです
子育ての賢人
(株)MIKI・ファニット代表取締役
太刀山 美樹
芯の強い子を育てる運動教室『MIKI・ファニット』(福岡市)代表。運動と教育を組み合わせた幼児教育のスペシャリスト。「子どもは大人の背中をみて育つ」が持論。教育コメンテーター、近畿大学・西日本短期大学保育科講師、日本健康運動指導士会福岡県理事。
7ヶ月になるとずりばいができるようになる子が増えるので、成長の差が見えやすく、お母さんが心配になるのはよくわかります。ただ、比べるならよその子ではなく、1ヶ月前、2ヶ月前の我が子と比べてください。お母さんは赤ちゃんといつも一緒にいるので、成長に気づきにくい面もあるんですよ。こんなことができるようになった、これを覚えたと、子どもの成長を数えてみてください。また、どうしても比べてしまうなら、検診などで子どもが大勢いる場所で比べましょう。成長の早い子も遅い子も、人見知りする子も、大泣きしている子もいろんな子がいます。よ~く見ていると、自分だけじゃなく他のお母さんもみんな悩んでることに気づかさせられますよ。
子育て中に「もう、無理!」とお母さんが思うときは必ずありますね。どうしようもないと思ったときは、「これ以上、無理だから!」と言って、出かけちゃってください。お母さんの緊急事態を察知したら、どんなに忙しくて疲れているご主人だって、30分や1時間くらい子どもを見ていることくらいはできますから。言ってみれば「プチ家出」です(笑)。そんな時は1人でゆっくり過ごしましょう。たとえ「温泉」に行く暇はなくても近くの「スーパー銭湯」なら行けるかも。ちょっとだけ自分の世界を楽しんで、温泉に来ているつもりでゆったりと過ごしてください。また、カフェでゆっくりコーヒーを飲むなら30分でもOK。時には1000円のコーヒーを頼んだりして、贅沢な気分でリラックスして過ごしましょう。
家出も物理的に絶対無理な場合は、子どものことを考えない時間を作ることです。子どもが寝ているときの30分でいいんです。そんなときに便利なのがパソコンやスマホ。実際に外に出かけなくてもあらゆることを調べられますし、海外旅行に行ったつもりになることもできます。そんな時、子ども関連は検索しないこと!漫然とした「子育て」の検索は、結局は振り回されて自分がネガティブになるだけです。調べるのは自分のためです。リラックスしたい方は、世界中のリゾートを調べて、お好みの場所をリスト化するだけで癒やされますし、情報として蓄積できます。また、将来のキャリアを考える時間にしてもいいでしょう。自分が将来どうしたいのか、資格を取り復職したいのか、起業を目指すのもアリでしょう。将来の自分の「夢と野望」を思い浮かべ、その達成のための方法を調べましょう。そう考えれば、現在を「夢と野望」達成のためのリサーチ期と肯定的に捉えることもできます。
出典元:monkeybusinessimages/iStock/Thinkstock
プチ家出のススメ、身に沁みました(笑)。上手な子育てができなくてもいいんだと、安心もしました。「子育て期間は将来へのリサーチ期間」と言われたことも目からウロコ!今日はいろんなビックリを教えてもらえて、なんだか世界が広がった気がしています。考えてみれば子育ての後も、私の人生長いんですよね。