ちょこっと「体操・運動遊び」
新春っていろんなことを始めてみたくなりませんか?
英会話、料理やヨガ、ダイエット、家計簿つけ…。時には、
「人生一度はホノルルマラソンを走ってみたか〜〜!」と思う方、いませんか?ただ、挑戦してみたいけど…と、その世界が想像できず、怖か〜と躊躇する方も、そんな事ができるとやろうかとビビっている方も多いですよね。
そこで今回はフルマラソンの世界を、街、海、山、福岡から糸島へふたつの都市を結んだ42.195kmを走りぬいた人だけが味わえる<福岡マラソンランナー目線>の景色を(2016年11月13日開催)ご紹介します。
福岡マラソンを走りたくても、応募の段階で、抽選にもれた方も!
当日のイメージトレーニングとマジなトレーニングで、次回にチャレンジを。
走りながら撮影協力いただいた久留米市の小野礼三さん(50歳)、ありがとうございました。
※前回のコラムでは、地元企業が福岡マラソンへ応援する気持ちでいっぱいで企画した食事レポートを紹介しました。
http://fanfunfukuoka.com/feature/66573/
前日の夜、若干緊張して眠りについた小野さんの一日です。
①5時ごろ 朝ご飯。消化がいいのと大好きなリッツで勝負めし
②7時 ドキドキしながら、福岡市中央区天神地区のど真ん中、市役所前に向かいます。
③7時20分ごろ 荷物を預けます
④走る際のお供はこれ!なにかの時のSuikaとiPhone
⑤いよいよスタートへ
⑥途中経過は、応援アプリで確認できます
⑦手を振るのはあの方
⑧しばらく走ると海が見えてきます
⑨そろそろ疲れが・・・
⑩くじけそうな時の沿道の応援は嬉しいもの
⑪折り返し地点、人生も折り返しか?
⑫こんなかわいい応援も力が出ます
⑬どっぷり疲れ果てました
⑭まぶしい!!完走証明書 コレが欲しかった〜
⑮知り合いとのツーショット写真
いかがでしょうか?当日の様子が少し想像できましたでしょうか?
ここからは、私が感じた事を紹介します。
42.195kmのラストには、栄光のゴールゲートがそびえたっています。その前には疲れ果てたランナーを心配そうに待つ方であふれていました。
例えば、
スタートを見送ったあと先回りして、彼女を待つ恋人。
まだかな?もうすぐよね・・・と、お父さんを待つ家族。
そんな中、細いからだに元気なふっくらした赤ちゃんを抱っこした30代ママが、必死に周りをきょろきょろ見渡し、誰かを探している方がいました。
「あ!ここだよ〜〜〜。おばあちゃ〜〜ん」
大きく手を振って待っています。
「ああ〜ありがとう」
と手を振り返したのは60歳前後の女性。
さすがランナーなだけに若々しい方でしたが、疲れは隠せないのか?足をひきずるようにして、少しふらつきながら沿道に近寄ってきました。そして、小さな孫のカラダを大事そうに、ぎゅぎゅ〜っと腕の中に抱くと、先ほどまでの疲れ果てていた足取りが変わり、ゆっくりだけど一歩ずつしっかりとした足どりへと変わり、そしてゴールゲートへ。その勇姿に、見ている周りからの方から自然と拍手がおこりました。
足は重たいにもかかわらず、汗と涙いっぱいでやりきったたくさんの方の充足感。ゴールでは、主役のランナー、応援の人々、たくさんのボランティア、関係者、いろんなおもいが伝わってきました。
挑戦し続けるには、自分の力を信じて努力する。その姿を応援してくれる人々がいる。だからまた一歩進むことができる。
日頃から子ども達に挑戦することの大切さを伝えていますが、ランナーや応援する人たちの様子を見て感慨深いものがありました。
もう幾度もマラソンを経験されている福岡市の大谷綾子さんに「なぜ走るのですか?」と聞いてみました。
「マラソンって人生なんよね。走り続けるときつい。でもきついと思って、途中で足をとめたらそこで終わるのよ。続けていけばやれるもんだなと思って…」
また、東京大学大学院教授で、鹿屋体育大学、陸上科学委員スポーツバイオメカニクス研究の第一人者、深代千之(ふかしろ・せんし)先生より、以前うかがい印象に残った話しがあります。
実はマラソンでの30.40代の完走率は高いのです。
社会人としてのすでに経験値があるため、マラソンに出ようと思うだけで計画を立てる。「でてみよう」と応募するだけで完走の可能性みこめます。これって当たり前のようだけど、そもそも出ようと思わなければそれまでですよね。挑戦をするかどうか考える前に「これはできない」と勝手に心のバリアをつくってしまう。限界をつくるのは、自分の『脳』なんですよ。
一年の計は元旦にあり。
やるか?やらないか?
挑戦する。計画をたてる。準備をする。
限界をつくるのも自分しだい。
自分の「脳」しだい。か…。なるほど。
ランナーのみなさま、関係者のみなさま、このような学びをありがとうございます。く〜〜〜、さて私はなんの志をたてようか…。
ゆっくり考えながら2017年を迎えます。
米 このコラムは西日本新聞ファンファン福岡で紹介されました