つれづれ
昨日は田川の帰り道、伊藤伝衛門邸に30分滞在
石炭王が、お姫様の白蓮さんのためにつくったお部屋で
(閉館間際で、この部屋でたまたまひとりになり、思いを巡らせた)
当時、この庭を眺めながら、何を考えてたのだろう?
大正天皇の従妹の身分、16歳、また25歳で石炭王に再婚で嫁がされ、
話も合わない田舎で歌をよむ世界に生き、本を出版、その編集者と恋におち、
のちに離縁の手紙を新聞に掲載し、その8歳下の編集者とかけおち
NHK連ドラ「花子とアン」は、本当の話だったんだと飯塚の方から聞いた。
田川のラピュタファームの後、風水も気が心地よい雪舟ゆかりの魚楽園のお庭をみながら、話を聞いて心にのこっていました。帰りの途中に、ちょうど次の用事がずれた電話があり、これはなかなか、次に行く機会もないなと行くと、ちょうど閉館間際で、少し人も減ったタイミングではいれたのでした
白蓮さんのコーナーでは、8歳下の彼氏に、「怖い女と(あなたが)思うなら別れるが・・さてどうするの?」とすごむ手紙や、離縁の手紙の全文があり、読みながら、
また駆け落ちした後の写真の表情が全く違う様子に、当時の女性の立場や、だからの決心が見えました。
今見ても、モダンでお洒落な応接間や水洗トイレ、食卓、そしてこの白蓮さんの部屋の細々とした工夫にと、遠賀川の事業などをなしながら、文才がないと自分を思い、25歳下の愛する妻のために一生懸命考えたのだろうなと、伝衛門さんに、すごく悲哀を感じた
人生って、何が起こるかわからない
そして本当のところは、はたで私がちらっと見てわかるほど
単純ではなく、当人しかわからないものだろうな・・と