人生拓く
2020年6月1日、日刊工業新聞の全国版に掲載されました。
6月1日は、弊社スクールの再オープンの日で、まさに71歳受付嬢の誕生タイミング。
私たちをまさに背中を押してもらっている気がします。。
掲載ありがとうございます
記事の内容は下記の通りです
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「幼老共生」シニア活躍促す MIKI・ファニット社長 太刀山美樹
向上意欲引き出す社会に
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主張 MIKI・ファニット 幼老共生 グランチア
主張/「幼老共生」シニア活躍促す MIKI・ファニット社長 太刀山美樹
(2020/6/1 05:00)
向上意欲引き出す社会に
【50代からのチア】
深みを重ねて最高の人生を送れたらとの思いから、50代からのチアダンス「グランチア」のクラスを2018年に立ち上げた。通常のチアダンスや他のダンスとの違いは自分をアピールすることより、幅広い人々を応援して後押しすることに意識を置く点にある。
シニアに関心を抱いたのは専業主婦だった約25年前。地域の高齢者ふれあいサロンでボランティアに参加した際、ある大学教授が「幼老共生」として子どもの教育的効果とシニアの生きがいづくりによる介護予防を掲げていた。取り組みが進む北欧の施設も見学したが、「元気なシニアをつくるためには子ども時代が大事」との考えもあり、起業後は子ども向け教室を中心に展開してきた。
世代は違うがどちらも感覚が率直だ。言葉遣いを変えてはいるが、基本的なプログラムは非常に似ている。子ども向けの指先や、手先の運動がシニアだと脳トレにつながるし、プログラムは分かりやすく短く切って伝える工夫をしている。
【広がる集いの場】
共働き世代が増えて母親だけの子育てが難しくなり、シニアの力が借りられたらとの思いもあった。シニアも単身世帯が増えて孤独になる時代。ずっと一緒は難しいかもしれないが、自分の孫のように触れ合うメリットがあると感じた。実際、シニアのイベントに子どもが出演したり、子ども向け野外イベントでシニアがボランティアで参加したり世代を超えた支え合いにつながっている。
6月には医療施設内に運動スクールを開く。子育て女性の働き手が手薄になる中、シニアがレッスン後の夕方から子ども教室で受け付けに入る。地域の雇用を促し、見守り役となって生きがい作りや子どもが生活の知恵を学ぶ共生の場とする狙いがある。地域医療の崩壊が進み、医療従事者が自分の職場に誇りを持てないとの声も聞く。新型コロナウイルスの影響で環境が変わったが、病院に人を結ぶ機能が広がれば働き手の自信になる。
よりよい老後を送るには「お金」「健康」「生きがい」が必要になる。それらを生かすには人とつながり、仲間と目標を持つことが大切だと最近、身をもって感じる。自分らしく生きる理想を掲げる上で「何かを身につけたい」「プラスに生きたい」など、人生の積み残しに対し向上欲を持って取り組める環境が今の社会に必要ではないか。(福岡市西区内浜1の7の2)
【略歴】たちやま・みき 89年(平元)福岡大体育学部卒。子育て地域サークルでの活動やテレビ番組の体操コーナーの出演などを経て、06年にMIKI・ファニット設立。福岡県出身、53歳。
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