学んだこと
アフリカへの旅に、私が参加させてもらたのは本当にラッキーでした。
きっかけは、九州大学大学院時代。マラウイで海外青年協力隊の経験ある同級生から、
「アフリカはいいよ〜。ミキティ、あの子どもの笑顔を一度見せたいなあ・・・」 私はずっと耳打ちをされ耳に残っていました。
(私は芯の強い子どもを育てる運動スクールを運営してます)
そんな中,偶然、珍しい国の旅をお客様に届けている、珍国の女王こと高井英子さんのグループに私も同行させてもらえることに。(初アフリカ大陸も、女王となら大きな安心でした)
それは、岡本望さんが主催している『Dress for Two』と、いうプロジェクトで、なんと、ファッションショーに参加させてもらうことになったのです
『Dress for Two』の名前の由来は、1枚のキテンゲ(アフリカンファブリック 約5.5メートル)を、「スラムに住むルワンダのシングルマザーと日本の女性ではんぶんこしよう♪」とのこと。
5.5mって、大きな布。スラムに住むママには高くてとても手が出ない。そこで日本人が少し多くのお金を払い、シェアして、二人分の服になるという。
この話を聞き頭に浮かんだのは・・・
、3姉妹だった私。姉たちと母と四人でお揃いの服を作ってもらったことがありました。
それは大事な行事「ハレ」の時に着る服で、嬉しかった思いがあります。
だからこのプロジェクトは、まるで、世界にもうひとりの姉妹やママ、家族ができることだなと思いました。
日本から、片道36時間ほどかけたついた翌朝が、ファッションショーでした。ここで私たちは、「はんぶんこ」の人と会えたのです。
言葉に表せないぐらい嬉しかった。
このショーの様子を、女王こと高井さんが映像にまとめてくれました ↓
岡本さんは、相手の方から、なんども「ムラコゼ!(ありがとう)」と言われ、「日本人とシェアしているから、これが出来た」ことへの感謝を全身で伝えてもらった。
「おそろいだねー♡おしゃれする機会をありがとう、感謝してる。最高だ。」と身振り手振りで、感謝を表現されてたそうです。世代的には、ジェノサイドなども何かしらの形で経験してきたかもしれません。生きててくれてありがとうってハグしあったと。
中には、岡本さんに「次は私もショーに出して」と、直談判にくる地元のママもいました。
私とペアのママは、ショーの際、ランウエイに上がることはできませんでした。足の手術をしていて、松葉杖だったのです。
それでも・・・・
この服が嬉しくて、ファッションショーに出ようと(タクシーに乗るお金はなく)1時間歩いてきてくれたと。思わずうるっとしました。私も実は、膝の手術を何度かしていて、自分の膝の手術あとをママに見せながら「me too」と・・・話ししたのでした。
(あとで聞いたのですが、この私とペアのママには17歳の娘がいて、今回滞在したKISEKIのスタッフ。娘さんはお母さんの足が悪くなり、薬や手術代のため、学校を辞めて働きに出て、家族の生活を養っているそうです。)
これらの感動の服を作ってくれてるテーラーさんは、地元の方
翌日は、そのお一人、Deoさんの工房を訪ねました 日本人は来たことないんじゃないかと思うほど、どんどん道は細くなり・・・
「この工房を大きくして、みんなが働けるようにしたい」夢をたくさん語ってくれました。その間にも近所の子供たちが覗きに来ます
なんと日本語の洋裁本で書棚はぎっしりでした こんなに勉強されてるかたなんだ!!
ポケットやウエディングドレスなど、日本語の専門本までありました
ビッグイシューにも掲載されたことあり
おしゃれって不思議です、綺麗になると、なんだか意識も変わるもの。
そこから自分に自信をつけ、前向きな力を得て、行動が前向きに変わる。 私たちが取り組んでいる50代からのチアダンス『グランチア』のコンセプトもそうなんです。
意識が変わって、その前向く周りの大人の姿を、子供が見て育つ。
そんな世界を実現したいと思っています
「できる」・・いや「できるかも」でもはじめはいい
自信は次への活力になるはず そんなことが浮かびました。
お隣の国、コンゴ共和国では、「戦争はしない俺たちは(サプールという)おしゃれをする」男性たちがいるそうです。望さんに聞きました。
また今回のファッションショーは、さらに、写真家の方々がともにMake a little difference をテーマに
『Happy Mother Project』 という企画主催されたもの。『Dress for Two』とともに、長い準備の中で生まれたプロジェクト、その一部分にジョインさせてもらえ本当にありがたいことでした。
そんなKISEKIを数々生んでいる キガリのKISEKIに滞在させてもらっています
ここの存在は大きいです。
こちらでは、スラムのシングルママがスタッフとして多く働いています。
日本人向けのゲストハウスの運営、現地の人が多くやってくるランチビッフェや、インターナショナルスクールへの学校給食の提供などの仕事をしています。
これって大事だなと思いました。
子どもにとって、(ただ施しを受けるのではなく)働く母親の姿をみて育つことは大きい。母親にとっても子どもが見てると思うとパワーになる。
この影には、このKISEKIのオーナー、3人の子育て中のお母さん、山田美緒さんご夫婦、コーディネートしている日本人スタッフのあずささんがいてできています。その立ち上げから運営を考えると、要となるスタッフ教育は手探りだったはず。考え方も違うので、時間がゆっくりだったり、時には(物がなくなるなど)悲しいことがあった時もあったり、ひとくちでいえない、様々なことがあったはず。
そこには、根気強いコミュニケーションや、ルール作り、わかりやすいマニュアルの作成などがあってのことかと・・
自分たちの活動のこと、じっと考えてます
女王、望美さん、そして九大生あかりさん(彼女の感性にも刺激を受けてます)の4人の旅、本当に感謝です