子育てコラム
あまりに切ない手紙でした
死亡の5歳、ノートに「おねがいゆるして」両親虐待容疑
私は、このニュースを車を運転していて、ラジオで聞きました。
手が震え思わず、車を止めました。
5歳児に対する親の行動がいくつか出ていました
・朝四時から書き取りをさせていた
・冬に、からのお風呂に入れて水のシャワーを浴びせてた
・太ってると言って、1日1杯のスープしか飲ませなかった時もあった
だから子どもが自分でもご飯を減らし、体重は平均より5キロも少ない、12キロしかなかった
相手は5歳児です。来年春はニコニこと、ランドセルを背負ってたかもしれません。
そんな中、親へのこの手紙
「おねがいゆるして・・・」
「あそぶなんてあほなこと・・」
そんなこと言わせる後に続く文章がまた切なすぎます
伝わってきます。その子の気持ちが
どんなに虐待されてても、お父さんやお母さんに好かれようとしてる5歳児
事の大小があるかもですが、かつて、気になるケースが、私にもありました。
私は地域の公民館で、子どものダンスサークル講師をしていましたが、
講義形式の、講師が教壇にて話すものと違って、
体を動かす事は、その子の動きや声を直に感じ取るので、友達や親との関係が垣間見えることがありました。
特に地域の自主サークルの中には、(利用に際していろんな制約はあるものの)、私も趣旨に賛同し伺ってた場所があり、来やすい金額設定だったので
(私は講師で依頼されて伺う形)、いろんな子どもが来ていました
例えば、こんな女の子がいました。
もう季節はかなり暑くなって来てるのに、汗をかいても絶対に長袖のシャツを脱がない小学校2年生の女の子。
脱がないのが単なるこだわりではなさそうなその様子に、おかしいなと、そっと学校に聞いてみたりしました。
後からわかったのですが、その子には、肘から上、上腕にアザや傷があったようです
上着を脱ぐと見えてしまうので、理由を聞かれると思ったんでしょうね
親を庇っていたんだと思います
しばらくしてやめてしまいました
また、暴力ではありませんが
サークル会費(月に1500円)を滞納されてる保護者がいらして、サークルの会計さんが閉口されてました・・
「私は忙しいから」と電話では話をそらされ、そのうち会計さんの電話には出ない、何度かハガキもだされたようでした
ある夜、私の自宅に電話をかけてこられました。
「お金が厳しく月謝を払えないから、やめさせるので、もしうちの子が来たら追い返してください」
「・・・、何かご事情が・・・」そう言いかけた時には、切られました
その子どもはそっと、ドアを少しだけあけ、そのあいたドアの隙間から、皆の動きを廊下で真似していました
「入っておいで」そう言いたくなったのですが、サークルの代表さんにも、同じ電話がかかってたようでそれもできず、やがてこなくなりました。
余談ですが、そのかたが、私はランチを食べに入っていくのを見たことがあります。
1500円のランチをしてるおしゃれなレストランでした
もちろん、ランチを食べてもいいですし
私のレッスンにご不満があったのかもしれませんが、なんだか・・・
その時もちょっと通り過ぎた後、車を止めて考えました
レッスンにくる子どもの洋服は、時折汚れていました
まだ他の大人と接することができると気づくきっかけにもなると思うのですが
そういう子は、防御線もはってることあるのではと思います
そっとお家の話を聞こうとしても、親のことを悪くは絶対言いません
やはり、お父さんやお母さんのことが好きで悪く言われるのは嫌なんだと
だからこそ、余計に切なかったです
子どもは親の持ち物ではない
好きなようにできる訳ではない
このお父さん、お母さん、幼少期に何があったんだろう
親自体の親子関係はどうだったんだろう
でも今は、それさえも考えられないぐらい切ないです
この子どもの気持ち、痛い、冷たい、お腹減ったより、ゆるしてと書いた子ども。胸が痛いです
やれることからしようと思います
できることは小さなことですが
私たちの親子対象の講座はそのひとつです
心が溶けました
ご冥福を心からお祈りします