
ほか

オーロラ見えた
オーロラは、太陽から届く粒子が地球の大気とぶつかって光る現象だと言われている。
そんな宇宙規模の出来事を、
私はいま、北緯60度の地で待っている。
マイナス20度。
…あたたかい、らしい。
(いや、あたたかいって何。笑)
先日はマイナス40度だったと聞いて、
人間の感覚は簡単に壊れるものだと思った。
今回選んだのは、
市内から移動するツアーではなく
👉 ロッジに泊まり込み、
夜通しオーロラを待つスタイル。
つまり、
「見れるかどうかも含めて、どっぷり体験する」選択。
ロッジには、
オーロラアラートのアプリがあり、
「いまだ!」というタイミングで通知が来る。
さらに面白いのは、
世界中の誰かが「出た!」と投稿すると
地図上にピンが立つこと。
👉 “今、空で起きていること”を
世界と共有している感覚。

そしてロッジではもうひとつ。
誰かがオーロラを見つけたら
全室にチャイムを鳴らす仕組み。
つまり——
👉 全員でオーロラを探すチーム になる。
極寒用のスーツとブーツで身を固める。
最初はぎこちなかったその格好も、
気づけば当たり前になっていた。
ロッジでは、
小さな子どもたちと参加している家族と自然と仲良くなる。
ワインを飲みながら、
ソーセージやマシュマロ焼きながら、
「今日は出るかな」
そんな会話が続く。

外に出ると、雲が厚い。
でも、
その隙間から見える星が、満天
驚くほどきれいだった。
そのとき。
「アラーム来た!!」
一気に空気が変わる。
「どこ?どこ?」
みんなで空を見上げる。
よく見ると、
なんとなく空の一部が白くなっている。
あれか?
半信半疑のまま、
寒さで震えそうになる指先でカメラを構える。
10秒、シャッター開いて動かさない。
「ああ…」
カメラの中に、
ぼんやりと緑の光が浮かび上がる。
これが、オーロラ。
肉眼では、
はっきりとは見えない。
でも、確かにそこにある。ある!!

何度か繰り返すうちに、
少しずつ緑が強くなってきた。
…ような気がする。
その曖昧さも、
この体験らしかった。
ロッジのスタッフさんに撮ってもらう。
「あ!!」
そこには、
はっきりとした緑の光が写っていた。

ああ、本当にあったんだ。
そのとき、思わず口をついて出た。
「お父さん、見たよ。オーロラ」
夜中の1時すぎ。
静まり返った世界で、ひとり。
そんな夜を、2晩過ごした。

はっきりじゃなくてもいい。
強くなくてもいい。
確かにそこにあった。
待つ時間も、
寒さも、
人との時間も、
全部含めて、
オーロラだったのだと思う。
私は、
👉 “見た”というより
👉 “受け取った”
のだと思う。
そして最終日。
朝5時にはロッジを出て、
空港へ向かう。
つまり、この夜が最後。
「頼む、出てくれ」
そう思いながら、
なぜか月末の仕事をまとめている自分。
(こういうときでも仕事するあたり、我ながら真面目)
時間は静かに過ぎていく。
そして結局——
一度も、
オーロラベルトの中に入らなかった。
📷【ここに写真:星空+雲(出なかった夜)】
ああ、出なかった。
残念すぎて、
なぜか実験を始める。
タオルを濡らして、ぐるぐる回す。
一瞬で凍る。
すごい。
でも、違う。
そういえば、
バナナで釘を打つ実験もあったな。
…バナナがない。
でも、不思議と
「見れなかった」という感覚ではなかった。
最初の夜に、
あのぼんやりとした光を見た。
確かに、
そこにあった。
そして何より、
👉 “来るかもしれない”と空を見上げていた時間
そのものが、特別だった。
現場に立つ。映像では味わえない。。
人生もきっと、同じ。
確実じゃないからこそ、やってみる
そして、その待つ時間に意味がある
次は、犬ぞり。
子どもの頃に思い描いていた
「やってみたかったこと」を叶えた日。
そこには、
はっきりとした緑の光が写っていた。
ああ、本当にあったんだ。
そのとき、思わず口をついて出た。
「お父さん、見たよ。オーロラ」
自分でも驚くほど、自然に出た言葉だった。
見せたかったのか、
報告したかったのか、
それとも一緒に見ている気がしたのか。
たぶん、その全部だった。
そんな夜を、2晩過ごした。
そして最終日。
朝5時にはロッジを出て、空港へ向かう。
つまり、この夜が最後。
残された時間は、あと4時間。
寝るか、待つか。
…いや、これはもう決まっている。
ここで寝たら、たぶん一生言う。
「あの時、寝なければよかった」って。
「頼む、出てくれ」
そう思いながら、
なぜか月末の仕事をまとめている自分。
(こういうときでも仕事するあたり、我ながら真面目)
時間は、静かに過ぎていく。
そして結局、
その夜は——
一度も、
オーロラベルトの緑の中に入らなかった。
ああ、出なかった。
残念すぎて、
なぜか実験を始める。
タオルを濡らして、ぐるぐる回す。
一瞬で凍る。
すごい。
でも、違う。
そういえば、
バナナを凍らせて釘を打つ、というのもあったな。
…バナナがない。
そんな最後だった。
でも、不思議と、
「見れなかった」という感覚ではなかった。
最初の夜に、
あのぼんやりとした光を見た。
はっきりじゃなくても、
強くなくても、
確かにそこにあった。
待つ時間も、
寒さも、
人との時間も、
全部含めて、
オーロラだったのかもしれない。
私は、
“見た”というより、
“受け取った”のだと思う。
次は、犬ぞり。
子どもの頃に思い描いていた「やってみたかったこと」を、ひとつ叶えた日。