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子ども達を支えるのは21歳画家&2畳に5人寝るスラムのお家訪問 ルワンダ紀行2

2019-09-25 23:47:37学んだこと

子ども達を支えるのは21歳画家&2畳に5人寝るスラムのお家訪問 ルワンダ紀行2

『dress for two』 のイベントに参加したルワンダ紀行1の続きです

当然、アフリカは暑いイメージ。と思っていたら、びっくりするほど涼しい。ルワンダは『アフリカのスイス』『千の丘がある国』と呼ばれるそうで、標高1500mの高さからか、とても過ごしやすかったです。20170312223122

また驚くほど治安もすごくよく、夜、女性が一人で歩いているのを見てびっくり。
また首都であるキガリの空港降りてすぐびっくりしたのは、とにかく綺麗。
2008年にビニル袋の使用禁止し、月に一度は国民全員で掃除をする時間というものが決められてるそうで、街の中、ゴミが全く落ちていない。道も綺麗に整備され、電柱もなくおしゃれな街並みです。
そして、ルワンダの悲しい出来事と言えば、ジェノサイドという国民の約20%がなくなるという虐殺から25年たち、『ルワンダの奇跡』と言われるほど、IT化されていて、現在、経済成長率8%という国。女性の議員数は過半数で活躍中。 
(本ブログの一番下にgender gap指数について参照文章を載せました)

数字だけで見るとすごいが・・・
そうはいっても貧富の差が激しく、高級住宅街でも道一本入るとスラム街。
KISEKIで働くシングルマザーが自宅を案内してくれました。(写真は許可を得て撮影しています)
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細い路地を抜け入っていくと、35歳のママのお家。家族は9人、子どもが6人。祖母が2人。泥壁の家は4畳程度の部屋が2つ。家財道具もあるから寝るスペースはほんの少し。話を聞いてみました。

「私はここで生まれました。私の夢は、子どもたちが学校を卒業して希望の仕事について、いい暮らしをすること。 もっと大きな家に住みたい。
KISEKIで働く前は仕事がなく、毎日お腹をすかせていた。今は、子供たちを学校に通わせることもできている。」 
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KISEKIのオーナー山田さん曰く、
「このスラムツアーはそのままシングルママたちの稼ぎとなる。でも彼女の場合は、自分でお金を管理するのがなかなか難しい人。家にあればあるだけ何かに使ってしまうし、近所の人にたかられることもある。だから、3ヶ月に一度の子どもの学費を払うタイミングまで、この稼ぎは事務所で預かってあげている」
なんでも彼女の17歳の子は、通常の小学校に通っているらしい。(スラムの小学校ではなく)。17歳で小学生だから、背は高く、制服は一人だけパッツンパッツン。それでも嬉しくて仕方ないという。

KISEKIで働く、シングルマザーたちは、教育を受けていない方がほとんど。働く習性もできてないので、はじめなかなか仕事も理解できない、英語も話せないから、普通の会社で働くのは難しい。KISEKIはある意味職業訓練だと感じました。

生活ができる。仕事がある。そのための雇用を生むことが、いかに大事なことかと考えました。

ちょうど午前は、日本から来られた本間玲子さんの 「SDGs2030のワークショップ」を受けた後の訪問。
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福岡でもワークショップを受けてたのでさらに、誰も取り残さない。持続可能な社会。を考えたところでした。

お家訪問のあとは、行ってみたかったアートギャラリーへ。

そのギャラリーではちょうど、現地の子供たちが伝統的な踊りを披露していて、外国人観光客が取り巻いてみていました。
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高級なギャラリーの作品にはとても手が出ないと思っていたので、地元の方に聞いていた裏手にあったアトリエに、地元の子どもが案内してくれて回って行くと、
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21歳の若い画家パトリックさんと出会いました。
(観光地のアートギャラリーから少し離れ、まだ今からのアーティストが多い場所)
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彼曰く、「自分も子どもの頃、ここのフリーのアートスクールで学んだ。今は、ここで絵を描いている。
本当は専門の大学に行きたかったけど、母親が病気で薬代がかかり、進学は断念した。今はここで絵を描きながら、近所の子どもたちにアートと伝統的ダンスを教えている。
ただ習う月謝のお金を払えない子がいて、彼らの家を時々回るが、生活に困ってる子には、自分がお金を置いてくることもある。
本当はお金がたまれば、自分は別の場所に勉強に行きたい。だけど、そうするとこの子どもたちの行き場がなくなってしまう。だから、ここにいる必要性が自分にはある。」

話しながら、教えている彼の子どもたちのダンス映像をスマホで見せてくれました。
あ!!さっきのアートギャラリーで見た子どものダンスは、彼の振り付けだったんだ。あそこで踊れば、きっとあの子たちは収入を得ることができる。そうなると彼らは学校にも行けるんだ。

先ほどのスラムのお家で聞いた話と、ここでも同じです。
<生活ができる。仕事がある。>
<そのための雇用を生むこと>が、いかに大事なことかと考えました。

私の耳に残った 『need to 』の彼の言葉が、本当にしみました

最後に彼の絵のコンセプトを聞くと、
「ジェノサイドから、いろんな人がルワンダを作っていった。そして今からも、いろんな人が力を合わせ、この国は良い方向へ変化していく」
そんな絵を彼から購入しました。少しでも子どもたちに届いたらいいなと願っています。

翌日、私たちは、キガリジェノサイド博物館にも行きました。
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今のルワンダの方の国民性から信じがたい事件、ジェノサイドとは、1994年、「永遠の春」と呼ばれたルワンダで大量虐殺が起こりました。人口比9割のフツ族が突如ツチ族に襲いかかり、100日間で、国民の約20%とも言える 100万人の人々を殺しました。突然、仲がよかった隣人が襲ってくる恐怖は想像できません。なぜこんなことが起こったかと言えば、単なる民族紛争ではなく、元はと言えば、植民地政策に遡り、無理やり人種により区分けと優劣を分類されたところから始まるとわかりました。

私が一番、ゾっとしたのは、なくなった方々の写真や映像が、カラーだったことです。
この微笑みかけているカラーの子どもたちの写真が全て亡くなっている。最近の話しで、しかも武器は銃などではなく、ほとんどが家にあったナタや木の棒。
そのため、陥没している頭蓋骨が多く展示されなんとも言えない気持ちになっていました。
レイプも横行し、お隣の、コンゴ共和国のムクウェゲ医師の映画『女を修理する男』の映画を見たことを思い出し、(偶然、ここで私は高井さんと岡本さんと会って一緒に話したのでした)


また行く前に「読んだ方がいいよ」と、友人が勧めてくれた本「生かされて」を思い出しました。
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この本は、ある少女が、牧師の家の狭いトイレに7人の女性と身を隠した著者は、迫り来る恐怖と空腹に負けず、奇跡的に生き延びた本〜

 
そして、このジェノサイドは、ルワンダだけはない。そもそも、ジェノサイドとはある人種・民族を、計画的に絶滅させようとすること。ナチスドイツとソ連がリトアニアでも、カンボジアでもあった、そして今も紛争が続くと、展示されていて、なんとも言えない気持ちになりました。

貧困、飢餓、教育、仕事、環境、資源・・・うまく言えないのですが、いろんな言葉が渦巻きました 
自分達にできることってなんだろう 

 
ちょうど本日、yahooニュースで ルワンダの特集が、〜ルワンダ「女性活躍」の複雑な実情――“虐殺”から25年、様変わりした国の現実〜9/25(水) 7:43 配信 KISEKIも取り上げられていました

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写真は「イミゴンゴ」 幾何学模様が美しいアフリカアート、ルワンダ伝統装飾イミゴンゴ。虐殺により消滅の危機を乗り越え、ルワンダ王朝時代から継承される伝統工芸を女性達が作ったもの  


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参照資料  世界Gender gap指数
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世界経済フォーラム(WEF)は12月18日、各国のジェンダー不平等状況を分析した「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report)2018」を発表し、毎年発表している2018年版「ジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)」を公表した。対象は世界149カ国。

 ジェンダー格差が少ない1位からの上位は、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ニカラグア,ルワンダ。日本は110位で昨年118位から8つ上がった。
 この指数は、「ジェンダー間の経済的参加度および機会」「教育達成度」「健康と生存」「政治的エンパワーメント」の4種類の指標か、ランキング付けされている。上位のルワンダ、ナミビア等のアフリカ発展途上国は、内戦の影響で男性が多数命を落とした結果、女性の政治家や従業員割合が多くなり、「政治的エンパワーメント」と「経済的参加度および機会」のスコアが高い。

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